BRSの紹介

文京ラグビースクール活動方針のご紹介
理事長・校長  齋藤 守弘

齋藤 守弘2013年4月に開校した『文京ラグビースクール』ですが、多くの子供たちの参加を得て、活発な活動を行うことができています。10年間の活動の積み重ねにより、正式入校者の数が200名を超える規模となっています。筑波大学附属高校のグラウンドを中心として、小石川運動場(人工芝)、辰巳の森海浜公園(天然芝)などでの練習に加えて、交流会や大会での他スクールとの試合、7月の菅平高原での夏合宿など、子供たちの健全な成長を支援する場を提供することができていると評価しております。12年目を迎えて、これからも、子供たちはもちろん、スタッフや保護者の皆様も含め、ひとりひとりの成長を大切にするスクールにしていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

文京ラグビースクールが目指すもの

文京ラグビースクールでは、昨今の厳しい社会環境の中で、次世代を担う子供たちを、“One for All, All for One”(ひとりは皆のために、皆はひとりのために)という素晴らしい精神を持つスポーツであるラグビーを通して育成することを目的としています。

基本方針

ラグビーを詳しく知らない方でも、ラグビー精神を表す “One for All, All for One” という言葉は耳にされたことがあると思います。競技の中でもっとも多い、15名という人数でチームを編成するラグビーでは、体格や身体能力の異なる15名の選手全員に対して、それぞれに違った役割が与えられ、ひとりひとりがチーム全体のために全力を尽くすことを求められます。“One for All, All for One” とは、「ひとりひとりがそれぞれに全力を尽くしてチームに貢献すること」「チーム全体がひとりひとりのことを考え、支えること」の両方がなければ、勝利に結びつけることはできない、という考えを表したものです。

また、ラグビーでは、他のスポーツと異なり、試合が始まれば、監督は競技区域内に立ち入ることができません。キャプテンを中心に、メンバー全員が自主性を持って、プレーを行わなければなりません。そして、試合中はどんなに激しくぶつかり合っても、試合が終了すれば、お互いの健闘を心から称えあう “NO SIDE” という言葉も、ラグビーという競技の持つ精神を表したものです。これらのことから、英国では、「ラグビーは社会性を育み、リーダーを育成するために不可欠なスポーツ」と位置づけられています。日本においては、まだ馴染みの薄いスポーツではありますが、文京ラグビースクールでは、競技技能の習得を目指すだけでなく、上記に表される“ラグビー精神”を通して、次世代を担う子供たちが心身ともに健全な成長を遂げることができるよう、活動していきます。
指導においては、「安全」「基本」「楽しく」の3つを大切にします。「安全」は全てに優先されます。挨拶すること、道具を大切に扱うこと、時間を守ること、約束を守ることなど、社会生活においても「基本」とされることがらを大切にして、ラグビーを「楽しみ」、ラグビーから学び、成長することを目指します。

育成方針

  1. 健全なスポーツ能力の向上と、スポーツを楽しむ姿勢を体得する
    健全・健康に生活していくために必要とされる体力・運動能力を身につけます。
    また、「楽しむ姿勢」から、ものごとに主体的に取り組むことの重要性を理解し、身につけます。
  2. 挨拶をはじめとする、広範なコミュニケーション能力を体得する
    ラグビーは競技の中で最も多い、15人という人数でチームを編成するため、特にコミュニケーション能力が必要とされるスポーツです。どのような場面でも基本となる「挨拶」から、スムーズに競技を行うための、柔軟で動的なコミュニケーション能力の体得までを目指します。
  3. ラグビー精神を体得する
    ラグビーは、“One for All, All for One”という素晴らしい精神を持つスポーツです。
    その精神を学び取り、チームプレーの中で活かすことを身につけます。
  4. 競技としてのラグビーの技能・技術を体得する
    ラグビーは、子供たちが日常接することの少ない、楕円形のボールを用いて行うスポーツです。また、ボールを前に投げることのできない、特殊なスポーツでもあります。今までに体験したことのない世界で、パスやキック、ステップなどの技術を徐々に身につけ、子供たちが自身の成長の喜びを感じられるようになってほしいと考えています。
  5. 自立・自律のできる個人を育成する
    文京ラグビースクールでは、メンバーとなる子供たちの年齢を幅広く設定しており、また、男女の区別なく受け入れることとしています。学校生活とは違った環境で、自分がどのような役割を果たすべきかをそれぞれの年齢に応じて考え、他者から学び、他者を助けること、また、チームという共同体の中で自分を律することを身につけられるように育成していきます。

スクール入校の対象者

文京ラグビースクールは、主に小学生を対象としていますが、ラグビーは一般に馴染みが薄く、活動の場も少ないスポーツであるため、少しでも興味を持って「やってみたい」と思われるお子さんがいらっしゃいましたら、幼稚園から中学生まで、広く受け入れていきたいと考えています。女子の参加も大歓迎です。

現在の正式入校者は225名 (内、女子22名)となっています。(2024年4月7日時点)
幼 児:34名(年中10名、年長24名)
小学生:169名(1年28名、2年27名、3年30名、4年30名、5年27名、6年27名)
中学生: 22名(1年7名、2年8名、3年7名)