1月30日(土)に、NPO法人へき地保健師協会理事長・自治医科大学看護学部講師の青木さぎ里さんの講演会をオンラインで開催しました。生徒は自宅からの参加です。
青木さんは、東京都の青ヶ島村に保健師として7年間勤務されていました。今回の講演会では、そのご経験をもとに、医療資源の限られた離島においてどのように命や健康を守っていくのか、その取り組みについてお話しいただきました。
都市部のように気軽に診療が受けられない島嶼部では、病気を予防することがとても重要です。そこで生かされるのが人と人とのつながり。島ならではの人間関係の緊密さを生かして、島の人に学びながら、青木さんは地域医療に尽力されていました。「弱みだけでなく強みを見る」「島の強みは人」これらの言葉は生徒の印象に強く残ったようです。
また、「新型コロナウィルスと差別意識」についてのお話も、生徒の心に響くものでした。コロナ禍において、差別や偏見がどのような心理から生じるのか、青木先生は丁寧に説明してくださいました。そのうえで、差別現象への対応方法についても具体的なアドバイスをくださいました。
本島に先んじて人口減少・少子高齢化の進む島嶼部の「地域包括ケアシステム」から、私たちが学ぶものは多くあります。離島の医療のみならず、これからの医療のありかたについて多くのことを学んだ講演会でした。