2020年生徒総会(オンライン開催)

2020年7月25日(土)、本校の生徒会組織である桐陰生徒会の最高意思決定機関、生徒総会がZoomを用いたオンラインの形式で開会されました。生徒総会は桐陰生徒会の会則である桐陰生徒会則において年1度開くことが義務づけられ、今後1年間の桐陰生徒会の行く先を決める、極めて重要な場です。

本来5月末の開催が義務づけられていますが、本年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響で本校は5月末まで休校となり、延期されておりました。生徒総会が引き継ぎの場となっているため、この間2019年度執行部も任期延長となり、執行部は生徒総会閉会時の平時意思決定機関である中央委員会のZoomを用いたオンライン開催への切り替えを議長に要請し、特例会則を制定するなどして桐陰生徒会が機能停止に陥らないよう全力を尽くしてきました。

そして、新型コロナウイルス感染拡大が収まらず、本校が夏休み前までの分散登校を決定したことを受け、このままでは予算案未承認による執行の遅れにより生徒会活動全体に多大なる影響が出ることから執行部にて生徒総会のオンライン開会を決定いたしました。議長団・執行部・委員長が登校し学校からZoomでの同時双方向配信を行い、一般生徒が自宅から参加する形態での実施です。

開会への準備は、開会期日決定から期日まで2週間と短い時間しかなく、またかつてない形式の開会であるのも手伝って困難を極めました。特に、議論の円滑さの担保や全校生徒が自宅から接続することによるWi-Fiへの負荷への対処、また質問・採決の仕方や感染症対策の検討、リスクマネジメントに骨を折りました。しかし、執行部役員それぞれの努力もあり、徐々に準備が整っていくのを感じました。

そして、Google Sitesを用いた事前質疑を経て開会期日となりました。当日は予算の使途等に関する熱意ある質問が多く寄せられ、オンライン開催を感じさせない良質な議論が交わされました。想定されていたトラブルもほとんど発生せず、議長団や執行部各役員の尽力もあって無事生徒総会を終えることができました。

これにより予算案が承認され、遂に予算執行開始にこぎ着けることができ、また任期延長となっていた2019年度執行部も退任となり、2ヶ月遅れではありますが2年生を中心とした新体制に移行いたしました。

今般の生徒総会は異例な形式となりましたが、その中で今までの形式から様々なものの取捨選択を迫られたからこそ、桐陰生徒会はどうあるべきか、また本校の「自由」とは何か、考える契機となったと思います。余談ではありますが本校の生徒会は一度消滅を経験しており、平成15(2003)年度、当時の生徒の自主自律に基づいた自治を求める意思から再興された経緯があります。今般の一連の対応からその熱意が今も受け継がれていることを感じることができました。未だ新型コロナウイルスは猛威を振るっており、今後も2020年度執行部始め桐陰生徒会は難しい対応を迫られますが、その熱意を基に何を死守するかしっかりと考え、進んでいって欲しいと思います。そして新型コロナウイルス収束後も5年、10年とその熱意が引き継がれ、桐陰生徒会が更なる発展を遂げることを切に願っています。

2019年度生徒会長