本校の教育

中学校 校長挨拶

中学校 校長挨拶

校長 麻見 直美

 中学生という3年間の時間は、生涯にわたって、自分をつくり、育み、「じりつ(自立・自律)」し、幸せな「生」を積み重ねていくための土台づくりにとって、とても大切な時間です。この貴重な時間を大切に過ごすことを可能とする「人」と「環境」を筑波大学附属中学校は備えています。社会における時の流れは益々加速し、社会は複雑かつ多様に変化しています。それ故、中学生の3年間の学びや経験は、科学技術に支えられた最先端の効率の良い便利な学びを最大限駆使すると共に、時の流れを緩やかにするかのごとく、時間をかけて丁寧に多くのことを実際に体験することを大切にしています。 意欲にあふれ吸収力の高い活力ある生徒と、人間性豊かで経験豊富で教育に熱い思いを持つ教員が協調し合って、新しくて古い、古くて新しい、次世代につながる学びの場を今まさに作っています。これは、常に新しい教育にチャレンジし続けつつ、長い歴史の中で育み確立した良き伝統を大切にしているからこそ成せる技と確信します。今とこれからを生き(活き)、次につながる・つなげるために、時間は忙しく流れる現代ですが、心のゆとりと時間のゆとりを共に大切にして、沢山の学びと経験を、日常と様々な行事などの非日常で積み上げて、「こころ」と「からだ」を育みます。 
 私たち教職員一同、生徒と丁寧に時間を共有し、生徒ひとりひとりが、沢山の話に耳を傾け、沢山考え、沢山話し、沢山悩み、沢山挑戦し、沢山失敗し、沢山支え合い、しっかり心を休め、沢山成功し、多くの人と関わり合って、「他者も自分も社会も大切に生きる(活きる)」根っことなる力を育てていくことを、心を込めて支援して参ります。