桐陰会会歌

春湯陵の花の陰 はるとうりょうのはなのかげ

秋茗渓の月の下 あきめいけいのつきのもと

飛び交ふ胡蝶は風に舞ひ とびこうこちょうはかぜにまい

下行く水は楽奏づ したゆくみずはがくかなづ

慈愛平和に充ち満てる じあいへいわにみちみてる

自然の寵児我なるぞ しぜんのちょうじわれなるぞ

◆

四海干戈の音止みて しかいかんかのおとやみて

文化の光見え初めし
 ぶんかのひかりみえそめし

元和偃武の古を
 げんなえんぶのいにしえを

想ふ学びの窓の下
 おもうまなびのまどのもと

昌平黌の跡訪へば 
しょうへいこうのあととえば

今も梢に仰ぐべし
 いまもこずえにあおぐべし

◆

歴史の因み地理の縁 れきしのちなみちりのえん

この学園ぞ浅からぬ
 このがくえんぞあさからぬ

力山抜く英雄も
 ちからやまぬくえいゆうも

気は世を蓋ふ豪傑も
 きはよをおおうごうけつも

心の根ざし誰とてか 
こころのねざしたれとてか

幼時の教へによらざらん
 ようじのおしえによらざらん

◆

鳳雛未だ羽生えず ほうすういまだはねはえず

梧桐の上に霊気蔽ふ
 ごとうのうえにれいきおおう

稚龍今なほ雲を得で 
ちりゅういまなおくもをえで

茗渓のほとり紫雲立つ
 めいけいのほとりしうんたつ

図南の翼うち張りて 
となんのつばさうちはりて

いづれの日にか昇るべき
 いずれのひにかのぼるべき

  


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