高校学校長挨拶

校長

本校の起源は、明治21年(1888年)に設置された高等師範学校尋常中学科に遡ります。その後、東京高等師範学校附属中学校、東京教育大学附属高等学校を経て、昭和53年(1978年)に現在の筑波大学附属高等学校へと改称され、今日に至っております。130年を超える歩みの中で、本校は日本の教育界をリードする先導的な教育拠点としての役割を果たすとともに、筑波大学の附属学校として、教師教育および教育研究を担う重要な拠点として発展してまいりました。

本校の伝統は、長い歴史の中で多くの偉大な先人によって築かれてきました。源流を辿る際に必ず思い起こされる人物の一人が、嘉納治五郎先生です。近代柔道の父として知られる嘉納先生は、国際的視野を備えた卓越した教育者として、長年にわたり東京高等師範学校ならびに附属中学校の校長を務められました。嘉納先生の教えである「精力善用」「自他共栄」は、自らを高めつつ他者と共に成長することの大切さを示しています。この精神は今日まで本校に脈々と受け継がれ、多くの卒業生が各界で活躍する礎となってきました。

高校生活は、将来の自己実現に向けたかけがえのない時間です。この限られた時間をより豊かなものとするため、本校では「自主・自律・自由」という教育方針を掲げています。自ら考え、選択し、行動する力を育むとともに、自律を基盤とした「責任ある自由」を重んじています。この理念のもと、生徒一人ひとりの個性を尊重し、多様な挑戦を後押しする教育を実践しています。

2028年には創立140年を迎えます。これまで培われてきた伝統を大切に継承しながら、変化の激しい時代にふさわしい新たな学校づくりに、教職員一同力を尽くしてまいります。本校での学びと経験が、生徒一人ひとりの将来を切り拓く確かな力となり、不確実性の高い社会においても主体的に活躍できる人材へと成長することを願っております。

2026年4月1日
筑波大学附属高等学校 校長
山田 実

【本校の教育方針】

  1. 自主・自律・自由をモットーとしています。
  2. 全人的人間の育成という本校の伝統的教育精神を基盤として、知育、徳育、体育の調和をはかります。
  3. 教科教育においては、特に、体系的かつ基本的な知識・技能・態度の修得の徹底を期しています。
  4. 特別教育活動においては、計画的、実践的、協力的人間の育成と生徒の個性の伸長につとめます。
  5. 生徒指導においては、生徒の個人的な現実の問題解決を援助するとともに、将来の進路の開拓を指導します。

2022年策定 スクール・ミッション/スクール・ポリシー