(1) 概要
2006年度よりホワチョン校が主催するAPYLS(Asia Pacific Young Leaders Summit)は、アジアをはじめとする環太平洋諸国の次代を担う高校生が交流するプログラムである。 約10日間、寮生活を共にして国際交流をしつつ、シンガポールの政府やトップ企業等をめぐり、最先端の研究に触れる機会もある。生徒だけのディベートで自国の経済や政治、環境状況などを発表する場もあり、最終日には各国の文化紹介もあることから、自分の国を理解し、リーダーとしての自覚を促し、国際的なネットワークを築きあげるのに非常に良い機会を提供してくれる。
初年度は、サウジアラビア、インド、マレーシア、中国、日本、シンガポールの6ヶ国から約80名が参加して「アジア青少年リーダーズサミット」として行われたが、2年目となる2007年度にはオーストラリア、イギリスも加わり、「アジア太平洋青少年リーダーズサミット(APYLS)」と名称も改められた。本校からは3名の生徒が参加し、貴重な経験を得た。
7月14日~23日(引率期間は7月13日~24日)に当地で開かれた2008年度のAPYLSでは、参加国はさらに増えた。参加国と人数は次の通りである。
アメリカ(3名)、イギリス(6名)、インド(12名)、インドネシア(3名)、オーストラリア(3名)、韓国(3名)、サウジアラビア(8名)、シンガポール(16名)、中国(10名)、日本(9名)、フィリピン(3名)、計76名。
本校からは生徒3名、引率1名が参加した。4月から校内での選考が始まったが、最初の応募者が13名おり、そこから3名を選考するのは至難の業であった。選考には初年度から、附属学校教育長をはじめとする大学教員の協力・指導で進められている。選ばれた3名の生徒は、麻布高校、下関西高校からの参加者とともに、日本の代表としてシンガポールにて充実した活動を行い、視野を広げるとともに、国際的なネットワークを築くことができた。

(2) プログラム
Day0
- 「仲良くなろう」ゲーム
- サミットの概要説明
Day1
- 開会式&校内探検ツアー(ホワチョン校にて)
- 市内バス観光
- 文化紹介の準備
Day2
- Ministry of Defence(防衛庁)訪問
- A*STAR Agency for science, Technology and Research (理科系・主に生物の研究所)訪問
- Singapore Youth Festival Dance Presentation(ダンス発表会)見学
Day3
- GIC…Government of Singapore, Investment Corporation Pte Ltd(投資機関)訪問
- EDB…Economic Development Board(不動産投資企業)訪問
- SIA…Singapore Airlines(民間航空会社)訪問
- Summit Dialogue1(大臣を学校の講堂に招き講義&質疑応答。テーマは「経済」)
Day4
- Summit Dialogue2 (Day3同様、テーマは「政治」)
- Istana(大統領官邸)訪問
- Student Dialogue1(少人数で生徒のみのディスカッション。議題もその場で提案)
- 文化紹介準備
Day5
- Changi Coast Adventure Camp(東部の観光スポット)で終日野外活動
Day6
- Sentosa(南部の観光島)で終日観光
Day7
- Southern Ridgesへハイキング
- Newater(水の精製企業)訪問
- Community Sevice 地域の託児所へ行き、ボランティア活動
- Night Safari(夜間動物園)
Day8
- ホワチョン校の授業に参加(選択制)
- SPH…Singapore Press Holdings(新聞社)訪問
- Media Corp(テレビ局)訪問
- Student Dialogue2(少人数で生徒のみのディスカッション。議題もその場で提案)
Day9
- URA…Urban Redevelopment Authorit(都市開発企業)訪問
- LTA…Land Transport Authority
- HDB…Housing & Development Board(住宅開発公団)訪問
- 文化紹介準備
Day10
- Student Dialogue3
- 寮で文化紹介リハーサル
- ホテルで文化紹介・パーティ
Day11
- 国ごとに出国