アジア太平洋青少年リーダーズサミット(2010年度)

2011年度 リーダーズサミット2008年度 リーダーズサミット
この事業は、約10日間の寮生活をともにしながらさまざまな活動を通して自国と他国を理解し、リーダーとしての自覚を促し、国際的なネットワークを築きあげることを目的として始められたものである。本校は初年度から招待され、毎年数名の生徒を参加させている。主催国であるシンガポールの政府機関や各種機関の見学訪問、有識者による講義・討論のほか、参加各国生徒による今日的課題に対する討論、文化紹介などが企画されている。

初年度は、サウジアラビア、インド、マレーシア、中国、日本、シンガポールの6ヶ国から約80名が参加して行われたが、2年目以降は参加国が増え、「アジア太平洋青少年リーダーズサミット(APYLS)」と名称も改められた。平成21(2009)年度は、折からのインフルエンザ騒動で中止となったが、平成22(2010)年度は上記各国に加え、オマーン、オーストラリア、イギリス、インドネシア、フィリピン、アメリカ、韓国が加わり、総勢80名で7月に行われた。本校からは3名の生徒と引率教員1名が参加した。

◆2010年度 APYLS概要
7月18日(日)…入寮。アイスブレーキング活動
7月19日(月)…開会式。シンガポール政府高官(教育省兼内務大臣)マサゴス氏によるスピーチ。市内観光。
7月20日(火)…政府機関(科学技術調査庁)訪問。シンガポール・ユース・フェスティバル
(小学生による楽器演奏会)鑑賞。
7月21日(水)…シンガポール・ディスカバリーセンターおよびシンガポール軍事博物館訪問。
経済開発委員会訪問。
7月22日(木)…ウォーレン・フェルナンデス氏(シェル地域取締役)の講演。
シンガポール大統領官邸訪問およびナサン大統領と会食。
7月23日(金)…政府高官(教育省)タン・チン・イー女史の講演。
チャンギ・コースト・アドベンチャーキャンプにて課外活動。
7月24日(土)…マリーナダム施設にてシンガポールの水事情学習。
養護施設にて社会奉仕活動。
7月25日(日)…セントーサ島(テーマパーク)訪問。
7月26日(月)…マバブダニ教授の講演。テレビ・ラジオ局訪問。
7月27日(火)…政府機関(都市再開発局、陸運局、住宅開発局)訪問。
7月28日(水)…閉会式。お別れパーティ。
7月29日(木)…帰国

◆2010年度 参加生徒(高校2年生男子)のコメント

今回のAPYLSで、日本を世界の中の一国として別の視点で見ることができました。外国の人たちはみんなノリがよく、何かやるとなると全力で楽しくやっていこうとするのに対し、日本人は恥ずかしさゆえにそんなふうに先頭を切って盛り上げることができない。そういった日本人のおとなしい性格は、いい部分もあると思うけれど、ひとたび海を越えると理解してもらえません。自分からどんどん主張していかないとどんどん置いていかれます。そういう意味では、たいして話せないのに、僕は自分のキャラを利用して頑張って輪の中に入ろうとしたので、みんな受け入れてくれたのだと思います。これから日本人が必要なのは、いい意味での自己主張と、そのために必要な英語というツールです。でないと、これからどんどん世界は国境を越えたかかわりが増えていくのだから、世界に置いていかれます。将来の各国のリーダーたちがそろったAPYLS。そこでいろいろな国の人たちと友だちになれたことで、これから自分が世界のどこに行ったとしても、そこには友だちがいるのです。こんなうれしいことはありません。あとは、英語を一生懸命勉強して、いつか対等に彼らと話せたらいいなあと思います。とても充実した、きっと一生忘れることのない10日間でした。



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