第9回国際ピエール・ド・クーベルタン・ユースフォーラムに,2名の生徒が参加

近代オリンピックの創始者,ピエール・ド・クーベルタンの理念に賛同し,オリンピズムを教育実践の柱に据える「クーベルタンスクール」は世界に50校以上あり,国際的なネットワークを築き上げています。2年に一度開かれる標記フォーラムはこのネットワークのもっとも重要な活動で,今年は19校,約100名の高校生が8月10日(土)から18日(日)にかけてリレハンメル(ノルウェー)に集いました。本校は,前回(2011年)の北京大会に続く2度目の参加であり,今回もオブザーバースクールとして,皆川宥子さん,加納時定君の2名の生徒が参加しました。

本フォーラムの活動の中心は,「クーベルタン賞」をめぐるものです。事前に課されるボランティア活動に加え,スポーツテスト(オリエンテーリングとクロスカントリーが必修,100m走・走幅跳・砲丸投・50m水泳自由形から3種目選択),知識テスト,ディスカッション,そしてアート・パフォーマンスが繰り広げられます。ともに剣道部員である2名の生徒は,ミニエキスポで剣道の形を披露して注目を集めました。このように各国の文化,とりわけ北欧ならではのスポーツ(カーリングやボブスレーなど)にも触れることができ,共同生活を通して世界中の高校生と友情を育むことができ,大変実りの多いフォーラムでした。

筑波大学では2010年度よりオリンピック教育プラットフォーム(CORE)を設立し,11ある附属学校とともにオリンピック教育の研究と実践に励んでいます。本フォーラムへの参加はその一環であり,本校にとっても,また日本のオリンピック教育の推進にも意義のある機会となっています。次回は2015年にスロバキアで開催されます。