オリンピック教育に関する講演会を開催(第2回)

7月5日(金)の放課後、15:30から1時間あまり、本校の会議室にて、国士舘大学の田原淳子先生をお招きして標記講演会が開かれました。田原先生は、近代オリンピックの創始者クーベルタン研究の第一人者であり、日本人でただ一人の国際ピエール・ド・クーベルタン委員会(CIPC)理事でもあります。テーマは「近代オリンピックの誕生とオリンピック教育の動向-ピエール・ド・クーベルタンの思想と功績を中心に」でした。

8月9日から19日まで、リレハンメル(ノルウェー)で開かれる「第9回 国際ピエール・ド・クーベルタン・ユースフォーラム」に、本校の生徒2名が参加します。田原先生はユースフォーラムの主催者側でもあるため、フォーラムの様子を交えながら、クーベルタンの思想と功績について語ってくださいました。オリンピズムという人生哲学が創始者の中でいかにして芽生え、育まれ、そしてどのような過程で近代オリンピックが誕生したのかがよくわかる内容でした。嘉納治五郎を取り上げた第1回の真田久先生の講演(6月21日(金))とあわせて考えることにより、オリンピックの意味・意義はより鮮明に理解できたことでしょう。

ユースフォーラムに参加する生徒の感想を紹介します。

「クーベルタンが幼少期から平和への高い意識を持っていたことにはびっくりしました。今日のような世界的な大きな祭典を生み出すためには、ただアイディアを持つだけではなく、時代の風潮にのること、失敗を惜しまない姿勢が欠かせず、さらには仲間の存在も大きいなと感じました。今より世界が遠い時代に、わずか3人から始まった試みが、今や全地球規模へ。彼らの並大抵でない努力を想像しただけで脱帽です。オリンピックのモットーになっている『自分の中での向上』は、まさにクーベルタンの生涯そのものを表しているようで、向上心を常に持ち、多様性に富んだ彼の生涯の片鱗を知ることができました。」

世界中から集まる多くの仲間と触れ合いながら、オリンピズムを学べるフォーラムが楽しみです。