2021年度の国際交流の報告

2021年度は,2020年度と同様に新型コロナウイルス感染拡大の影響により,招聘・渡航による国際交流は実施できませんでした。日中交流は,渡航と招聘を第一の目的としていますので中止となりましたが,それ以外の他の国際交流は,以下の方法で実施されました。

<対面方式による実施>

1.シム・チュン・キャット先生のシンガポール特別授業

<オンラインによる実施>

2.アジア太平洋ヤングリーダーズサミット(シンガポール・APYLS)
3.ハナアカデミックシンポジウム(韓国・HAS)
4.プリンスエドワード島大学英語研修(カナダ)
5.シンガポール短期留学(代替交流)
6.ESDシンポジウム
7.高校生国際フォーラム

 

シム・チュン・キャット先生のシンガポール特別授業

「Diversity and UniformityーHow Tolerant and diverse should a society be?ー」

2021年7月9日(金)に、昭和女子大学のシム・チュン・キャット先生をお招きして,日本とシンガポールを比較しながら,多様性について考える特別授業を行いました。
参加者は1~3年生20名。
多言語多文化共生社会であるシンガポールは,外国人移民の受け入れや,宗教的少数者,性的マイノリティーに対し寛容です。それを可能にしているものはいったい何なのか。そして日本の社会はこれから先どうあるべきなのか。参加者は,互いに意見を交換しながら,思いを巡らせました。

 

アジア太平洋ヤングリーダーズサミット(シンガポール・APYLS)

7月12日~15日の4日間,シンガポールのHWA CHONG INSTITUTION (HCI) 主催のThe 14th Hwa Chong Asia Pacific Young Leaders Summit (14th HC-APYLS)に本校の2年生3名(男子1名,女子2名)が参加しました。昨年に引き続き,HCIで「アジア太平洋青少年リーダーズサミット(APYLS)」として行われた

サミットに代わって,オンラインで開催されました。日本からは,本校と麻布高校が参加し,11カ国(China, Finland, France, India, Indonesia, Israel, Japan, South Africa, United Kingdom, the United States and Singapore)26校から計91名の高校生が交流しました。全体テーマ「Re: Imagining, Building, Uniting」の元,各参加者は割り当てられた仮想国を,どのようにしてコロナ禍から立て直すことができるか,議論しました。
 

 

ハナアカデミックシンポジウム(韓国・HAS)

韓国ハナ高校主催のプログラムが今年度はオンライン実施となりました。『未来社会におけるロボット工学の役割』という全体テーマのもとに,3名ひと組の参加チームが自分たちの研究を発表し合うというものです。本校からは女子3名が『高齢化社会における介護ロボットの導入』という題目で発表を行いました。

 

プリンスエドワード島大学英語研修(カナダ)

毎年8月中旬から下旬にかけての2週間,カナダ東部のプリンスエドワード大学へ約16名の生徒が英語の研修とそのアクティビティーに参加しています。時差が約12時間のため,昨年度は実施をあきらめましたが,オンラインでの実施が可能だという情報を得て,2021年度はオンラインにて実施し,10名(男子1名,女子9名)の生徒が参加しました。8月16日から27日までの日程で行われ,土日を除く毎日の午後8時~10時は英語の研修,火水木の午前8時~11時にはアクティビティーが実施されました.英語の研修では,カナダにおける移民の動向と多文化主義,環境問題,カナダの歴史と文化について学びました。アクティビティーでは,シャーロットタウンのバーチャルツアーや地元の名所の紹介,上級生と一緒に楽しむアクティビティー等が行われました。

 

シンガポール短期留学(代替交流)

例年3月下旬,シンガポールのホワチョン校へ約10日間,短期留学をしていますが,感染症拡大の影響により,昨年度と同様にオンラインによる交流が行われました。11月24日午後4時15分~6時15分に行われ,関西大学高等部の生徒も一緒に参加し,わずか2時間だけではありますが,3校で有意義な交流ができ,本校の参加者女子7名は楽しく参加していました。自己紹介ビデオを作成したり,学校紹介ビデオを2週間で作成したりするなど,日本での学校生活の状況のプレゼンテーションを行いました。また,グループディスカッションを行い,アイスブレイクその他で楽しい交流の時間も持つこともできした。学校紹介ビデオは,参加者全員が創意工夫をし,手作り感あふれる作品となりました。本年度は,ホワチョン校の生徒たちが,有意義な交流ができるように様々な準備に取り組んでいたように思いました。

 

ESDシンポジウム

筑波大学附属坂戸高校主催のプログラムですが,今年度はオンライン実施となりました。『行動するための10年―SDGs実現のために残された時間はわずかだ―』という全体テーマのもとに,3名ひと組のチームが自分たちの研究を発表し合うというものです。本校からはHASに参加した女子3名が『高齢化社会における介護ロボットの導入』という題目で発表を行いました。

 

高校生国際フォーラム

2021年12月19日(日)に,令和3年度「全国高校生フォーラム」が実施されました。昨年に引き続き,コロナウイルス感染予防のため,オンライン開催となりました。各参加校は,事前にプレゼンテーションを録画(約4分間,英語)したものを提出しました。本校からは,2年生の生徒3名(同年度のAPYLS参加者)が,「社会的環境と生活【教育・労働・人や国の平等・平和】」グループで,プレゼンテーションを行いました。「Role playing game for learning about SDGs (SDGs教育に最適なロールプレイングゲーム)」というタイトルのもと,先に参加したAPYLSや生徒が自主的に開催した「麻布・筑波リーダーズサミット」で行った,問題解決型のロールプレイングゲームのSDGs教育への応用について,発表を行いました。