2023年度の国際交流の報告

1.プリンスエドワード島大学英語研修(カナダ)
2019年度以来,4年ぶりにカナダ・プリンスエドワード島大学(UPEI)にて研修を実施することができました。8月12日から27日までの16日間,本校二年生12名,一年生8名がカナダ東海岸にあるプリンスエドワード島(PEI)にあるプリンスエドワード島大学を訪問しました。
滞在中はホームステイ先から大学へ通学しました。午前中は、筑波大学附属高校用に開設された講義と演習,午後はダウンタウン散策など様々なアクティビティーが行われました。一日を使って,赤毛のアンでおなじみのグリーンゲイブルズも訪問しました。研修最終日には,本校生によるプレゼンテーションを行いました。プレゼンテーションの評価を後日受け取りましたが,全ての生徒が高い評価を得ることができました。

  

2.シム・チュン・キャット先生のシンガポール特別授業
2023年10月27日(金)の午後3時30分~5時30分の日程で,シンガポール特別授業を実施しました。講師は,毎年お願いしているシム・チュン・キャット先生(昭和女子大学教授)です。先生は本校と交流のある,シンガポールのホワチョン校ご出身です。東京大学大学院へ留学後,シンガポール教育省に勤務されていたこともあり,「シンガポールの教育事情」をテーマに講演していただきました。レクチャーと参加者のディスカッションを交えた形式で,英語で行われました。
教育に関する各種データを用い,シンガポールと日本だけではなく,複数の国々との相違点についてもお話しをうかがうことができました。特に,シンガポールと日本,諸外国の教育制度の違いについて,また,なぜそのような制度が取り入れられているのか等の,具体的なお話を聞くことができたことは,生徒にとってよい学びとなりました。

  

3.崔智恩(チェジウン)さんの韓国学習会
昨年度に引き続き,2023年7月12日(水)の午後3時30分~5時30分の日程で,韓国学習会を実施しました。講師は,今年度も筑波大学大学院・人文社会ビジネス科学学術院の崔智恩さんにお願いしました.韓国は勿論のこと,筑波大学に在籍しながら日本語教育について研究かつ実践をされている方です。
学習会は,簡単な韓国語講座があり,韓国語での挨拶についてお話いただきました。その後,韓国の文化や伝統,日本との類似点,相違点その他,様々なことについてお話しいただき,韓国の歴史についてのわかりやすい説明などもあり,本校の生徒のよい学びとなりました。韓国の高校生の1日の過ごし方が日本の高校生と比べて非常に多忙であり,参加した生徒たちは大変驚いていました。

  

4.ハナアカデミックシンポジウム(韓国・HAS)
毎年7月下旬には,韓国のハナ高校主催の高校生国際シンポジウムが開催されています。コロナの影響でここ数年間はオンラインによる開催が続いており,残念ながら本年度までオンラインによる1日だけの開催となってしまいました。このシンポジウムに参加する前に,早大学院の先生が企画し,日本から参加する高校のプレゼンテーションを紹介し合ってお互いに質疑応答をするという準備を行っています。
7月26日に実施されたシンポジウムに参加したのは,2年生の三浦愛紗美さん,小川真穂さん,下馬場理奈さんの3名です。当日は,午前9時から午後4時まで情報実習室から参加しました。本年度のテーマは“Digital Citizenship for Future Generations”であり,そのテーマに沿った論文(“Global Education Initiative for Responsive Online Behavior”)とその内容に関する下図のようなプレゼンテーション動画を事前に提出しました。当日は,各国の動画が紹介され,その動画の内容についてディスカッションを行うという形式です。

  

5.シンガポール短期留学(代替交流)
例年は3月下旬に,シンガポールのホワチョン校(Hwa Chong Institution)へ約10日間の短期留学をしていますが,コロナ禍2022年度に引き続きオンラインによる交流を実施しました。今年度は,11月15日(水)午後4時~6時に行われ,本校生徒8名(1年生6名,2年生6名)とホワチョン校生徒8名との交流を行いました。事前交流として,全員が自己紹介ビデオ,各校で自国紹介動画と学校紹介動画を作成し,オリジナリティあふれるそれらの動画を半月前から互いに共有,及び視聴をしました。
本番では,オンライン会議システムを活用したアイスブレイクで打ち解け合った後,事前交流を踏まえたグループ交流を経て,メインプログラムとしてのグループディスカッションを行いました。トピックは,「SDG11:持続可能な都市づくり(UN SDG 11: Sustainable cities and communities)」でした。

6.高校生国際フォーラム
2023年度全国高校生フォーラムは,2023年12月17日(日)に,国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都渋谷区)で,対面で行われました。
本校は,ポスターセッション(プレゼンテーション)に,「More women in the STEM field due to a new style of playing(人形遊びの改革~理工女子がどんどん増える、不思議なサイクルの第一歩~)」をテーマとして,ポスター展示参加をしました。日本において,女性の理工系分野への進学者が少ないことに対し疑問を持ち,その要因は,理工分野への自信における性差にあるのではないかと考えました。そこで,性差が確立するといわれる幼少期に,どのような遊び方をすると良いのかについて研究し,その成果を発表しました。