「シンガポールの経済」の講演会を開催

今年11月のシンガポール修学旅行に向けて、いま2年生は準備に追われています。その2年生を対象にした講演会が、6月18日(火)の6限に行われました。講師は三井住友海上火災保険にお勤めの児玉隆一郎氏。シンガポール勤務から昨年戻られた方です。今までの講演のテーマが「シンガポールの教育制度」、「シンガポールの華人社会」でしたので、今回は「シンガポールの経済」でお願いしました。

 シンガポールの経済・社会を知るためのキーワードとして、日本と比較しながら、法人税・転職・仕事分担・多様性などが、事例を挙げながら説明されました。また、合計特殊出生率や女性の社会進出についても語られました。男性だけに課されている徴兵制が結果的に女性の社会進出を促していることなど、興味深いお話でした。勤務先のアジア持ち株会社のお話とCMの映像から、生徒はグローバル展開している会社のようすを垣間見ることができたと思います。講演のまとめで話されていたキーワードは、異文化コミュニケーション、仕事に必要な専門性、そして最後は人間力でした。

 シンガポールの経済や社会のこととあわせて、「若者たちよ目を海外に向けよ」、「相手に敬意を払える人相手に信頼される人をめざせ」と語ってくれました。コミュニケーション力、仕事の専門性、そして人間力をつけることが求められているのだと…。それは「シンガポールでしっかり学んでこいよ」という高校生に対するエールに聞こえました。