2022年度の国際交流の報告

1.シム・チュン・キャット先生のシンガポール特別授業(2022年6月)

2年前は,コロナ禍によりシンガポール学習会実施出来ませんでしたが,昨年度から対面形式で実施が可能となりました。講師は,毎年お願いしている昭和女子大学のシム・チュン・キャット先生で,シンガポールのホワチョン校ご出身の方です。昨年度に引き続き,本年度の学習会にも参加する生徒が複数名おり,2022年度は,昨年度とは異なったテーマで学習会を実施していただきました。

講義の内容は,シンガポールと日本の教育です。国際調査の結果のデータを多く準備していただき,シンガポールと日本だけではなく,複数の国々との相違点についてもお話ししていただくことが出来ました。特に,教育制度の違いについてのお話を具体的にお伺いすることができたことは,生徒にとってよい学びとなりました。

シム・チュン・キャット先生は,昨年度参加した生徒のことを覚えて下さっていて,講演会後も国際交流についての経験の話をする時間がとれたようです。

 

 

 

 

 

 

2.崔智恩(チェジウン)さんの韓国学習会(2022年7月)

今まで約3年間,コロナ禍により韓国学習会を実施することが出来ませんでした。しかし,2022年7月13日(水)の午後3時30分~5時30分までの日程で,韓国学習会を実施することができました。講師は,筑波大学大学院・人文社会ビジネス科学学術院の崔智恩さんにお願いしました.韓国は勿論のこと,筑波大学に在籍しながら日本語教育について研究かつ実践をされている方です。

学習会は,簡単な韓国語講座があり,韓国語での挨拶についてお話いただきました。その後,韓国の文化や伝統,日本との類似点,相違点その他,様々なことについてお話しいただき,韓国の歴史についてのわかりやすい説明などもあり,本校の生徒のよい学びとなりました。また,現地の高校生の取材を交えた動画により,高校生の1日の過ごし方をご紹介いただき,日本の高校生とはかなり違う生活をしていることがわかりました。

 

 

 

 

3.アジア太平洋ヤングリーダーズサミット(シンガポール・APYLS) (2022年7月)

7月18日~21日の4日間,シンガポールのHWA CHONG INSTITUTION (HCI) 主催のThe 15th Hwa Chong Asia Pacific Young Leaders Summit (15th HC-APYLS)に本校の2年生3名(女子3名)が参加しました。昨年に引き続き,HCIで「アジア太平洋青少年リーダーズサミット(APYLS)」として行われたサミットに代わって,オンラインで開催されました。日本からは,本校と麻布高校が参加し,13カ国(China, Finland, France, India, Indonesia, Israel, Japan, Malaysia, Philippines, South Africa, United Kingdom, the United States, and Singapore)全26校から計100名以上の高校生が交流しました。全体テーマは「Cyberspace: Connecting Leaders, Conceptualising Ideas, Catalysing Change」でした。各参加者は7つの仮想国に分けられ,テロや自然災害に対してどのように対処していくか,Cyberspaceの観点も踏まえて議論しました。

 

4.ハナアカデミックシンポジウム(韓国・HAS) (2022年7月)

韓国ハナ高校主催のプログラムが昨年度に続き今年度もオンライン実施となりました。『食の未来:食の安全への施策』という全体テーマのもとに,3名ひと組の参加チームが自分たちの研究を発表し合うというものです。ハナ高校生徒が中心のプログラムですが、日本からも数校の参加があり、使用言語は英語です。本校からの3名は『害虫抵抗性作物―人体と環境への影響をめぐって』という題目で発表・討論を行いました。

 

 

 

5.プリンスエドワード島大学英語研修(カナダ) (2022年8月)

昨年度から,プリンスエドワード島大学(UPEI)の英語研修をオンライン形式で開始しました。期間は,8月中旬から下旬の2週間(月~金)に実施されましたが,時差が12時間あることから,午前8時~10時,午後8時~11時という時間帯で実施されました。午前中はアクティビティーの時間,午後は英語の研修が行われ,カナダの移民政策や歴史,自然環境の問題などの内容を英語で学んだり,ディスカッション,発表などが行われたりしました。最終日には,全員が約5分間のプレゼンテーションを行いました。

写真にもあるように,移民政策,PEIの海岸の浸食の問題,食文化の違い,カナダの自然に関する発表など,カナダに関する様々なテーマで13名の生徒が発表を行いました。

今後,なるべく早い年度から,現地への渡航が可能になることを願っております。

 

 

 

 

6.シンガポール短期留学(代替交流) (2022年11月)

シンガポール短期留学 代替交流 (Virtual Exchange Programme 2022)
例年は3月下旬に、シンガポールのホワチョン校(Hwa Chong Institution)へ約10日間の短期留学をしていますが、感染症拡大の影響により2020年度、2021年度に引き続きオンラインによる交流を実施しました。今年度は、11月15日午後4時15分~6時15分に行われ、関西大学高等部の生徒とともにホワチョン校との交流を行いました。事前交流として、全員が自己紹介ビデオ、各校で自国紹介動画と学校紹介動画を作成し、オリジナリティあふれるそれらの動画を1ヶ月前から互いに共有、及び視聴をしました。

本番では、オンライン会議システムを活用したアイスブレイクで打ち解け合った後、事前交流を踏まえたグループ交流を経て、メインプログラムとしてのグループディスカッションを行いました。トピックは、「地球温暖化問題解決のために私たち若者には何ができるか( Global Warming – Young contribution to solve the global warming problem)」。ホワチョン校の生徒たちからは、シンガポールの環境問題やその対策、若者世代としての考えなどについて丁寧なプレゼンテーションがあり、本校、及び関西大学高等部の生徒たちも日本の状況や自分たちの考えを述べ、高校生同士の国境を越えた意見交流をすることができました。事後にも、お互いに贈り物をし合うなど、オンラインプログラムではありますが、今しかできないとても有意義な体験となったことと思います。

 

 

 

 

 

7.ESDシンポジウム(2022年11月)

筑波大学附属坂戸高校主催のプログラムですが,昨年度に引き続き今年度もオンライン実施となりました。『持続可能な社会とスクールネットワークを作る新たな10年への出発』という全体テーマのもとに,3名ひと組のチームが自分たちの研究を発表し合うというものです。インドネシア・タイ・フィリピンの高校からも参加があり、使用言語は英語です。本校からはHASに参加した3名が『害虫抵抗性作物―人体と環境への影響をめぐって』という題目で発表を行いました。

8.高校生国際フォーラム(2022年12月)

2022年12月18日(日)に,令和4年度「全国高校生フォーラム」が実施されました。昨年に引き続き,コロナウイルス感染予防のため,オンライン開催となりました。各参加校は,事前にプレゼンテーションを録画(約4分間,英語)したものを提出しました。本校からは,2年生の生徒3名(同年度のAPYLS参加者)が,「格差の無い社会を目指して(主な関連テーマ水・衛生・成長・雇用)」グループで,プレゼンテーション,及び質疑応答をすべて英語で行いました。「Creating a Better Business Model for Japan’s Future –Using the Power of ICT–(ICTを利用して日本の未来のためにより良いビジネスモデルを作る)」というタイトルのもと,介護や出産・育児による離職問題を考えるうえで、ICTの効果的に活用による仕事とプライベートを両立について,発表を行いました。