アジア太平洋青少年リーダーズサミット(2011年度)

2012年度 リーダーズサミット2010年度 リーダーズサミット
〈事前学習〉
シンガポールに集まったのは日本、中国、インド、オーストラリア、マレーシア、オマーン、フィリピン、サウジアラビア、韓国、イギリス、アメ リカそしてシンガポールの12カ国の高校生。文化も習慣も異なる人たちと10日間のサミット。日本からは、3校からそれぞれ3人ずつの参加 で、9人は相互に連絡を取り合って事前学習を積み本番(2011年7月17日~27日)に臨んだ。
附属高校からは、3名の生徒が派遣された。しかし、HWA CHONG 校の寄宿舎では日本人同士が同じ部屋になることはない。2人~6六人の範囲で全く別の国の人との相部屋となる。本校の生徒はアメリカ、イギリス、中国、フィリピンの生徒とルームメイトになった。
〈Summit Dialogue〉
期間中は、政府機関や大学施設の見学、ボランティア活動、親睦を兼ねた活動等が組まれているが、最大の取り組みはDialogueだ。 Summit Dialogueは、最初に著名人の講演者がスライドを使ってプレゼンテーションを行い、その後質疑応答するというもの。質疑 応答では活発に質問挙手が出て、指名してもらうだけでも大変というエキサイティングに満ちたものだ。計3回のSummit Dialogue は、エネルギー問題、教育問題など各回異なったテーマについてであった。
〈Student Dialogue〉
Student Dialogueは、各国が事前に与えられたテーマに沿って準備し、それをプレゼンテーションするもので、3回開かれた。プ レゼンの後、ランダムに4つのグループに分かれ、それぞれのテーマについて話し合い、最後にまた全体で集まって各グループの代表者が要約して 発表総括する。かなりの精神力が求められるが、世界を強烈に意識する最も有意義なものだ。
〈Closing Ceremony〉
最終日のクロージングセレモニーでは各国がそれぞれの国を象徴する文化を紹介しパフォーマンスを演ずる。日本チームは浴衣姿を披露し、パ フォーマンスでは事前に何回も練習したソーラン節を踊った。
帰国後もこのサミット(APYLS)で友だちとなった仲間とは一生つきあっていく。今でもこの仲間たちはお互いに連絡をとりあっている。

-リーダーズサミットとは-
2006年にシンガポールのHWA CHONG校が主催校となり、シンガポール政府、各機関団体の支援のもとにスタートした。この時の名称は「アジア青少年リー ダーズサミット」(AYLS)であった。
スタートする前の年、シンガポール大使館を通じて打診があった後、当時のHWA CHONG校のアン校長、ショウ国際担当教員、リー野外担当教員の三人が来校した。そして、HWA CHONG校の学校の紹介およびサミットの企画内容を説明した上で、これへの参加と事前の学校訪問を要請し た。
当時、日本のシンガポール大使が附属出身であったことから、附属高校が参加校候補にノミネートされたものと思われる。校内で参加の論議、 また事前のHWA CHONG校への訪問を経て、2006年7月に実施することが決まった第1回サミットに5名(男子3名、女子2名)の生徒が参加した。第2回からは参加国数が増えた関係から各校3名の参加に変更となり、これが現在も維持されている。日本か らは本校と麻布高校、下関西高校の3校で、この参加校は今も変わらない。
サミットのねらいは、将来の世界のリーダーを育てること、人的なネットワークをつくることの2点に中心があり、世界の平和構築をはかっていく ことが根底にある。
アジアを中心に世界から集まった高校生約80名とそれぞれの学校の引率の先生がHWA CHONG校のもつ寄宿舎に寝泊まりし、企画されたい ろいろなプログラムを通じ、今日の世界的な課題について学習討論し、かつ互いの信頼を築き上げていくものだ。


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